たこ焼きライス

日々のストレスを吐き出すために思いついたまま書いていくブログです!

はじめの一歩を踏み出そう


起業するときに読んでおくと良い本です。


はじめの一歩を踏み出そう  (マイケル・E・ガーバー)」


起業の実務の本ではありませんが、起業を成功させるために必要なことをわかりやすく書いてある本です。また、起業した後にうまくいかない時に読むことで仕事のやり方を見直すことができます。

前書きで重要なことが書かれています。


「成功した経営者だけが知っていて、平凡な経営者は知らない成功の秘訣があるのか」とよく聞かれるが、意外に思うかもしれないが、彼らが成功した理由は、何かを知っていたからではなく、現状に満足することなく、もっと知ろうという努力を続けたからである。中略、また高みを目指す経営者とは、きわめて現実的な性格の持ち主であり、日常生活にありふれた細かなことまで、こだわりをもっていた。


起業が成功するための特別な秘密など存在しないんですよね。理解しているつもりでも成功した人は特別なコネクションや技術を持っているのではないかと考えてしまいます。

成功する人は常に勉強し続け、仕事や日常生活の細部まで気を配る、普通の真面目な努力家なんですね。ただし、この努力が起業を成功させるか、失敗するかの鍵をにぎっています。


経営が失敗するのは、経営者の努力不足のせいではない。努力の方法が間違っているからである。
 
 
努力し続けても、努力する方法や方向が間違っていたら無駄な努力になりますので、目的や目標を日々確認して努力している方法や方向が間違っていないか確認する必要があります。

本書では起業に成功する4つのポイントをあげています。 


ポイントその1 「大半の起業家が失敗に終わる理由を知る」


起業熱からすべてが始まり、美化された起業家像を追うことがスモールビジネスが高い確率で失敗する原因と書かれています。そして、その失敗の理由を知り、あなたの事業に応用することが成功のカギとなる。

とくに「起業家」「マネージャー」「職人」の3つの人格のバランスをとることが重要だと言っています。

起業家の人格は「変化を好む理想主義者」です。起業家は新しいことに取り組むことが得意ですが、きっちりと管理することは苦手です。そのため、起業家の人格が強すぎると起業した後に大変苦労して失敗する可能性が高くなります。

マネージャーの人格は起業家とは逆の「管理が得意な現実主義者」です。マネージャーは管理が得意な実務主義者です。計画を立て実行することが得意ですが、新しいことに取り組むことは苦手です。起業家が未来に住む人であれば、マネージャーは過去に住む人です。マネージャーの人格が強すぎると起業には向きません。

職人の人格は「手に職をもった個人主義者」です。職人は自分で業務を行うことが大好きな人格です。「きちんとやりたければ、人に任せず自分でやりなさい」これが職人の人格です。起業家が未来に住み、マネージャーが過去に住むなら、職人は現在を生きる人です。しかし、個人事業主として生きていくのに職人の人格は良いのですが、起業して会社組織を目指すと、職人の人格だけでは経営していけません。

そのため、3つの人格をうまくバランスをとるか、足りない人格の部分を他人(パートナー)におまかせして補い合うなどの対策が必要となります。名経営者に名参謀は必須なのかもしれませんね。


ポイントその2 「成功率の高いフランチャイズビジネスから学ぶ」


事業パッケージ・仕組化は事業を拡大するうえでもっとも大切な部分です。自分や能力のある人に仕事を任すのではなく、誰でも仕事をうまくこなせるような事業パッケージ・仕組を作ることが起業して成功するための大事な要素です。

雇用した社員がマニュアル通りに業務を行えば、仕事が円滑に進んでいく体制ができあがれば、その事業の成功は約束されたようなものです。

ポイントその3 「一流企業のように経営する」


起業した当初からはっきりとした会社の将来像を描き、その会社ならどんな行動をするか常に考えながら経営を行うことが重要です。そして、その基準は一流企業と同じくらい厳しい基準を設定することで一流企業になれるのです。なぜなら、平凡な会社が突然、優良企業に変身することはできませんから。


ポイントその4 「毎日の仕事で実践する」


毎日の仕事で実践できるように「事業発展プログラム」が用意されています(親切ですね(^^)/)

ステップ① 事業の究極の目標を設定する

ステップ② 戦略的目標を設定する

ステップ③ 組織戦略を決める

ステップ④ マネジメント戦略を考える

ステップ⑤ 人材戦略を考える

ステップ⑥ マーケティング戦略を考える

ステップ⑦ システム戦略を考える

以上の7つのステップを毎日繰り返し実践することで事業を発展させていくことができます。7つのステップを見ると、これはすべて経営者の仕事なのがわかります。そして、起業家・マネージャー・職人の3つの人格をフル活用しながら7つのステップをこなすことで事業は発展していくのです。