「日本の財政再建には経済成長が不可欠」 と政治家が言っていました。
政府としての「増税」と「節約」だけでは、結局はギリシャのように再建できずに苦しむことになるということです。それ自体は間違いではないと思います。
増税と節約で政府としての収入は増えても、増税と節約で国民生活は疲弊してしまい、国に活力が無くなってしまうことは目に見えています。
経済成長してインフレの中で国民の所得を増やし、税収を増やし、無駄な歳出を減らすことで国家の財政再建が可能となるだろうと思います。
個人の場合でも同じですよね。貯金と節約だけでは借金の返済が難しく、やはり収入自体を増やしていく中で借金返済をしていかないと完済はできないと思います。
ただ、日本の場合、過去何度も繰り返されてきた「公共投資」による経済成長は難しいと思います。税金使って公務員や公共事業に関わる人々の収入を増やして、その増えた収入で物を買ってもらって内需を拡大する戦略はいまの時代では子供騙しに過ぎないのだと思います。
道路や建物を作るのではなく、公務員にお金をバラ撒くのではなく、成長分野に集中的に投資や規制緩和を行っていくことが大切だと思います。
現代アメリカの象徴であるシリコンバレーのように、優秀な人材や知識・知恵が集積され、投資が集まるような環境を整備することが政府の大切な仕事だと思います。
アメリカが農業大国から工業大国、知的生産大国になったように、国家としても時代の流れに合わせて経済成長していくことで健全な国家財政を維持することができます。
借金大国日本の財政再建はとても重要だと思ったギリシャ危機でした。
