今年も不動産協会の年会費の請求がきました。
しかも！昨年より値上げしている（泣）
不動産協会とは？
不動産業を行なうには宅建業免許が必要ですが、この宅建業免許を取得するには本店は1,000万円、支店は500万円を営業保証金として法務局へ預けなければいけないのです。
でも、普通に起業して会社設立費や事務所費用など支払うことを考えると大半の場合、営業保証金を用意するのが難しくなります。
そういう場合には不動産協会に入会することで 営業保証金の額を減らすことができるのです。
宅地建物取引業保証協会と言う、国土交通大臣から指定を受けた社団方針が、宅地建物取引業に関して、苦情の解決、従事者に対する研修、取引により生じた債権の弁済等の業務を行なっている団体です。
主に
社団法人 全国宅地建物取引業保証協会
社団法人 全日本不動産協会
の２つがあります。
不動産協会に入会する為のお金
一般的には150万～160万程度、入会する為に支払う必要があります。（頻繁に金額が変わるので要注意です！）
もっとも気を付けなければいけないのが、法務局へ預ける保証金分担金は60万円だけってことです。つまり、不動産協会に入らなければ法務局に1,000万円預ける必要があり、不動産協会に入れば60万円預けるだけでＯＫですよ！と言う話ですが・・・・
不動産協会に150万～160万を入会の為に支払っても60万だけが預け入れ分の為、それ以外の100万前後は不動産協会の入会金など返ってこないお金だと言うことです。
不動産業を辞めるときに、不動産協会に入っていなければ法務局から1,000万円戻ってきますが、不動産協会の場合は上記のとおり100万円前後は返ってこない上に、法務局に預けている60万円も手数料が引かれて返ってきますので、実質52万程度しか戻らないのです。
世の中に甘い話はありませんね。
不動産協会は年会費が必要です！
不動産業を始めるために不動産協会に100万円以上を献上金として差し上げただけでは終わらないのが怖いところです。
なんと、入会した翌年からは年会費が必要となります。イニシャルとランニングの両方でがっつり儲けるぞ！というのが不動産協会なのです。
しかもその金額が74,800円です！！（全日本不動産協会の場合、この金額も頻繁に変わります）
法人住民税（均等割り）が約7万円ですから、不動産業で起業して赤字であっても毎年14万以上支払う必要があるのです。
さらに、その74,800円の内訳が
・不動産保証協会に15,000円
・全日本不動産協会に45,000円
・東京都不動産協会に10,800円
・全日本不動産政治連盟東京都本部に4,000円
で合計74,800円です。
私は事務所が一つだけですから、この金額で済みますが支店がある場合はその分の費用も追加されます。
不動産の業者免許利権に群がる組織が多いことに驚かされます。
その不動産協会は都心の一等地に自社ビルを持っていたりしますからさらに驚かされます。
