「お酒の過度な安売りを規制する法案」に思う会社経営は差別化と付加価値が大切だということについて
自民党の議員連盟「街の酒屋さんを守る国会議員の会」が先月、「お酒の過度な安売りを規制する法案」を国会に提出することを決めた。
政治家って、本当に世間のことを何も知らないんだな・・・という話は置いておいて、法律で守られなければやっていけない酒屋さんが問題なんだと思います。
起業するときに事業プランを作成しますが、その事業プランには他社との差別化が大切です。また、差別化が難しいのであればユーザーにとって付加価値があるか考えます。
差別化が出来ていなくて、付加価値もなければ、その事業プランで起業するのはやめましょう。法律で守られなければいけない酒屋さんみたいな状態になってしまいますから。
すべてがそうだと思いませんが、テレビに映る酒屋さんは老夫婦が経営していて、商品棚にはたいした商品がなく、お店が古いものが多いように感じます。
そもそも、経営努力している酒屋さんはお客様のニーズに合わせて、コンビニになっていたり、小型スーパーになっていたり、御用聞きとして宅配に力を入れていたりして頑張って売上を伸ばしているところが多いのです。
私の地元の小山酒店もお店の場所は商売に向いていない駅から離れて、大通りからも離れた場所にありますが、御用聞きとして各家庭を訪問して売上をあげています。
だから、売れない酒屋さんの原因は、お酒の安売りではないのです。
売れない酒屋さんの原因は、その酒屋さんの経営努力が足りず、他社との差別化や付加価値をお客様に提供できていないために、お客様に選ればれていないだけなのです。
つまり、お酒の安売り規制をしても、売れない酒屋さんは売れないままということです。
だいたい、同じく定価でお酒を販売しているコンビニはお酒がばんばん売れているのは何故だろうと考えないのかな?と思います。近くて便利、売れ筋商品豊富、24時間いつでもやっているから(付加価値)、お客様は定価でもお酒を買うのです。
追記
差別化は難しくても、付加価値は簡単です。難しく考える必要はありません。例えば、居酒屋さんのケースでは料理やお酒、料金などで差別化は難しいです。たくさんある飲食店で様々な料理が提供され、様々な料金設定で提供されいるからです。しかし、お客様に満足して頂ける付加価値については「明るい笑顔でお迎えする」「片膝をついておしぼりを手渡しする」など簡単なことが付加価値になりリピーター客を増やし、売上を上げていくことが可能になるのです。差別化ができない場合は、お客様へ提供するサービスに「お客様が支払う金額以上の価値があるか」考えて対策を打ちましょう。