ボランティアは報酬を貰うのが当然なのか?
「災害ボランティアの人が無償で作業をしているのに、一緒に作業している市の職員は残業代を貰っていた」という話がありました。
ボランティアの作業が無償であるべきか、有償でもいいのか、たびたび議論になります。
この問題は、本家のユニセフ(黒柳徹子さん)は募金に対して、すべてのお金を寄付に回しているのに対して、日本ユニセフ(アグネス・チャンさん)は手数料として、募金の中から25%を抜いているのが問題だというものでした。
私が思うのは、災害ボランティアの市職員にしろ、日本ユニセフにしろ、必要最低限の経費を使うのは良いと思います。
しかし、ボランティアなのに人件費を取ってしまったり、必要以上に経費を計上してしまったりするのは良くないと思います。
発展途上国の貧しい子供たちのために、募金したのが豪邸に住んだり、贅沢な暮らしをするために使用されたら、ものすごく嫌な気分になりますよね。
だから、ボランティアは必要最低限の経費以外は抜かない方が良いと思っています。
大規模な震災のときは、ボランティア活動は大変重要です。
政府の支援だけでは手の届かない細部に対して、ボランティアの方が手を差し伸べてあげることができます。
お金に関する支援や道路や公共施設などのインフラの復旧は政府が支援しますが、個人の建物などの所有物や家庭内は個人でやらなければいけませんので、その部分をボランティアの方が手伝ってあげることができればよいと思います。
困っている人を助ける。
困ったときに助け合う。
それがボランティアです。
ただ、その一方で民間業者が有料で物資やサービスを提供するのも悪いことではないと思います。
震災時に金をとりやがってと思うかもしれませんが、暴利をむさぼるのではなく、適正な価格で物資やサービスを提供することは全然問題ないと思います。
物資やサービスを提供する側にも生活があり、家族がありますので、震災だから無料で提供しろというのは違うなと思います。
ボランティア活動と民間業者の有料で物資やサービスを提供をうまく活用することで、震災などの復旧が進んでいくんだと思います。